写真はノヴォシビルスクの鉄道技術博物館にて展示されていた近郊電車エレクトリーチカ(Электричка)のЭР2(ER2)形です。
ЭР2形は エレクトリーチカЭР1(ER1)形 の後継として昭和37(1962)年に登場し、昭和59(1984)年まで製造されたようで、ロングセラー機といえるでしょう。
展示されているЭР2は昭和44(1969)年ラトビアにある リガ車両製作工場 で製造され、ソビエト鉄道(ロシア鉄道)西シベリア鉄道鉄道支社に所属しました。
平成12(2000)年、ロシア鉄道西シベリア鉄道支社ノヴォクズネツク機関区より博物館入りしました。
形式名のЭはЭлектричка(エレクトリーチカ)の頭文字ですが、キリル文字の「Р」(ローマ文字のR)は リガ車両製作工場(RVR) の頭文字を意味します。
ロシア各地で見かけるエレクトリーチカで先頭に「RVR」の文字があるものはラトビアのリガ車両製作工場で作られた車両です。
先頭は
エレクトリーチカЭР1
同様に流線的な形をしています。ただし、これは初期のデザインで、後期には
エレクトリーチカЭТ2(ET2)形
のように直線的なデザインになっていました。
電源:直流
自重:先頭車41トン
自重:電源車52.5トン
ЭР2の側面です。側面の窓配置なんかはエレクトリーチカЭР1とほとんど変わりません。
ЭР2の中間車です。
編成は4両から12両編成で運行していた模様。
撮影日:平成23(2011)/9/29
投稿日:平成25(2013)/10/17