ノヴォシビルスクの鉄道技術博物館に超大型重量級の貨物列車が展示されていました。
まるで日本で言うところのシキを思わせるような車両です。車軸が16軸もあります。
正直見たことない車両だったのですが、調べてみたら製鉄所で使われる混銑車でした。形が魚雷に似ていることからトーピードカー(torpedo_car)とも呼ばれています。
ロシア語では「Чугуновоз」または「Вагон для перевозки расплавленного чугуна」。
JFEスチールのサイトにトーピードカーの役割が記載されていました。
高炉で算出された銑鉄を、イオウやリン、ケイ素などを取り除きながら転炉へと運ぶ車両であり、ただ銑鉄を運ぶだけでなく「溶銑予備処理」という機能も持ち合わせている車両のようです。
日本の混銑車の図面が「日立評論」昭和41(1966)年5月号 東海製鉄株式会社納220t混銑車 に掲載されていました。
日本にもあるのですが製鉄所の敷地内でのみ使われているため一般の人が見かける機会がほとんどないタイプの貨物です。
自重208.5トン。
積載量150トン。
昭和49(1974)年製造後ロシア中部のノヴォクズネツクの製鉄所にて活躍。
うまく撮ったつもりがピンぼけ写真に・・・
トーピードカーを博物館の外側から撮影した写真。
撮影日:平成23(2011)/9/29
投稿日:平成25(2013)/9/17