シベリア鉄道にはたくさんの貨物列車が走行しています。高速道路が発達していない地域や、高速道路があっても路面の凍結などで道路事情が悪いこともあり、
貨物列車は日本よりも発達しています。今回はその中からタンク車を紹介します。
タンク車は上記写真のような長さが多く走っていました。日本国内のタキ350000などよりは短め。
完全に規格が統一されているわけではなく、高さの違うタンク車もありました。
蓋があるのかないのか分からない車両が大半で安全性は日本のタンク車と比較して低いと言わざるをえません。
車両自体も汚れていてなんだかメンテナンスが怪しい感じ。
ただしこれでもまだいい方で、中にはロープでタンクをくくりつけただけの様な車両もありました。それが下の車両。
ロープでタンクをくくりつけただけの様なシベリア鉄道のタンク車
タンク車は日本のようにタンク車専用列車ばかりではなく写真のように無蓋車と併結されている列車も見かけることが出来ます。
なんだか古くて汚れたかんじのするタンク車ばかりでしたがきれいなタンク車もあるにはあります。それが下記の車両。
タンク車だが石油輸送ではなく何かの化学薬品専用車と思われます。
大半のタンク車は「грузовая компания」というマークが表示されていました。
グルズバヤ・カンパーニャとでも発音するのでしょうか。直訳すると「貨物会社」。
googleで検索したところ、「
Первая грузовая компания
」ピェルバヤ・グルズバヤ・カンパーニャと発音するようで、
直訳すると「第一貨物会社」。
英語では「
Freight One
」。どうやらタンク車は石油会社のものでなく、貨物輸送専用の会社があり、
これらのタンク車はその会社の所有のようです。
日本でいうところのJR貨物のような存在でしょうか。
会社のwebによるとタンク車を44700両保有している模様。日本の10倍くらい保有しているのはさすがです。
撮影日:平成23(2011)/9/27
投稿日:平成25(2013)/4/22