写真はノヴォシビルスクの鉄道技術博物館にて展示されていた8軸タンク車です。
ガソリン輸送用。
昭和54(1979)年にウクライナのАзовмаш(Azovmash)で製造されました。
自重48トン。
積載量は120トンとかなり巨大です。
8軸の巨大タンク車は日本には存在しません。また、ロシアでも存在は珍しいようで、シベリア鉄道乗車時ここまで巨大なタンク車を見かけた記憶はありません。
製造会社
Азовмаш(Azovmash)
のサイトを見てみましたが、製品一覧に120トンタンク車は掲載されていないので、現在このタンク車は生産中止になっているものと思われます。
日本では
国鉄タキ64000形
が積載量64トンですが、それでも日本国内最大と言われていました。
それの約2倍も積めるというのはレール幅が広軌ならではの特徴といえます。
上記写真をよく見るとタンクの上下接合部が左右でずれています。
このことから、左右に分割して作ったタンクを最後に接合して巨大なタンクにしたものと推測されます。
タンクの直径は約3メートル、全長約20メートル、タンク体積は140立方メートルです。
現在鉄道のタンク車は国内外での鉄道事故の影響から大型化を避ける傾向にあるので、ここまで巨大なタンク車はもう出てこないでしょう。
撮影日:平成23(2011)/9/29
投稿日:平成25(2013)/9/13