写真はノヴォシビルスクの鉄道技術博物館にて展示されていた有蓋車です。昭和20(1945)年製。
自重:12.1トン
積載量:20トン
最高速度:時速50キロ
床面積:18.15平方メートル
この貨車は昭和20(1945)年ウクライナ南部の都市オデッサにて製造されました。
平成13(2001)年博物館入り
車輪軸受けとブレーキパッドの規格はは1896年式との説明書きがありました。
この年に何らかの形で貨車に統一された規格が出来たようです。
貨車の説明書きは有蓋車としか書かれていませんが、製造された昭和20(1945)年と言えば、シベリア抑留者が貨車で輸送されていた頃・・・
実際にシベリアに抑留された日本人が書いた絵がネット上にアップされているのですが、この有蓋車そっくりなんだよね。
旧ソ連抑留画集
ENTER・画集入り口→第一話 ソ連入国→「40人を詰め込んだ貨車」とたどっていくと、これとよく似た窓配置で2軸有蓋車の絵が表示される。
40人を詰め込んだ貨車
展示されている有蓋車そのものがシベリア抑留者を運んでいたかどうかは定かではありませんが、
このタイプの貨車でシベリア抑留者や政治犯といった「人」を輸送していたものと思われます。
ちなみに隣には
軍事機密のジェット燃料を輸送していたと思われる有蓋車
が展示してあります。
博物館のここのコーナー自体が不思議な感じ。
Photo Date:29/Sep/2011
Posted Date:24/Oct/2013