写真はノヴォシビルスクの鉄道技術博物館にて展示されていた第二次世界大戦前に走行していたと思われる客車です。
車体に「4-го класса」の文字が・・・ということは客席の等位は4等車。日本では1-3等車までしかなく、4等車は存在しなかったので、どういう車両か想像がつきにくいです。
なんか家畜同様の扱いだったんじゃないかと思ってしまうのですが。
昭和5(1930)年にカリーニン鉄道車両工場で製造。
車軸:4軸
自重:42トン
車体長:20000mm
座席数:60
車体に書かれた番号は007番。
照明は電灯ではなく、キャンドル照明でした。このあたりに4等車のサービスの質をみることができます。
暖房は石炭や薪とのことで、一応車内は暖かくなるように出来ていたようです。
車体側面に「Сибирская железная дорога」(シベリスカヤ ジェレズナヤ ダローガ)の文字が見えます。
意味は「シベリア鉄道」なので、文字通りシベリア鉄道で使われていた客車だといえます。
まさかこれでモスクワ-ウラジオストク間全線乗車した人はいくらなんでもいないと思います。
こんな車両が映画「シベリア超特急」にでてきたらどんな展開になるのか・・・腰痛めそうだ。
側面は両側ともほぼ同一の窓配置であることがわかります。
さすがに客車の設備としては見劣りするのか、第二次世界大戦後は改修され、車両クラブ(вагона-клуба)(車両職員のことか)の保健車両として使われていたとのこと。
平成12(2000)年に西シベリア鉄道支社バルナウル機関区より博物館入り。
Фото Дата:9/29/2011
Сообщение Дата:11/26/2013