車両の整理に欠かせないのがブック形車両ケースだが、今回6両と7両を入手できたので、それぞれの利点を検証してみよう。
いうまでもなくブック形車両ケースは各メーカーから出ている。
A4形の大きさの車両ケースはトミックスを始め、KATOとマイクロエースから入手可能。
今回トミックスにこだわったのは、プラスチックケースであり、耐衝撃性に優れていて、中のウレタンがグレー色で大変落ち着いた色だということにある。
KATOはオールプラスチックではなく、しかも車両の塗装がケースのふた部分に付着する危険性がある。
これを防ぐには、OHPシートを購入して保護しなくてはならない。
またマイクロエースはウレタンがブルーであり、派手で落ち着かないという点がある。
もちろんブルーが好きな人はマイクロでかまわないのだが。
そんなわけで今回は現在入手困難な車両ケースを某模型店で入手した。しかしながらいまさら6両と7両そのままで使っている人は少ないと思う。
今ではWIN社(現キャスコ)から8両や10両ウレタンが登場し、フル編成で車両を収納する人が急増している。
そして古くは『鉄道模型趣味1987年3月号』に始まり、最近のNゲージマガジン(何号だか忘れた)にも紹介されているのが、ウレタン加工で最大14両編成収納するテクニックである。
もはやスポンジ加工は当たり前なのだ。
上が6両(6206)、下が7両(6207)になる、一見同じに見えるが、最大の違いはウレタンの切り込みである。
6両のケースでは切り込みにでこぼこが目立つが、7両のケースは非常に直線的である。きわどいかもしれない切り込みの7両のケースに車両を入れてみた。
このようにパンタ車も問題なく収納が可能であり、クリーニングカーが収納できなかった。
しかし、クリーニングカーは付属部品の量ゆえブックケースに入れる必然性は感じられない。
新幹線や機関車は切り込みやウレタンを加工し、詰める作業が必要となるだろう。
切り込まれたウレタンをはずした写真。上2つが7両用で、下のが6両である。これを見る限り7両用は直線的であり、加工が非常に楽である。
これがモトトレインフル編成を12両収納した写真。後にウレタンを入れでおけばフル編成の車両ケースが出来る。中の仕切りはボール紙。
従って6両編成の車両を収納する時以外は7両ケースの方がウレタン加工の都合上使い勝手はいいのではないだろうか?
投稿日:平成13(2001)/5/29