GM製クモハ12キットに使われる旧動力ユニットDT11(品番5617)にKATO製DCC電車形動力車用デコーダEM13(品番29-351)を取り付けてみました。
他のサイトでは旧動力ユニットにDCCデコーダを取り付けようとするとダイキャストを削ったりするなど、だいぶ大がかりな加工方法が紹介されていますが、
少しのハンダ加工だけで取り付けることが出来、メンテナンスも楽な方法はないものかと思案の末、いいデコーダの取付方を考え出したので、取り付けて見ることにしました。
ちなみに今回のクモハ12キットとモーターは
RM Models 平成15(2003)年12月号 は創刊100号を記念して発売されたキットと動力車です。だいぶ昔の製品ですね。
まず旧動力ユニットを分解してみます。コンデンサーは不要なので外しておきます。
旧動力ユニットの上部にデコーダEM13がぴったり収まることが分かりました。デコーダの集電部分とダイキャストとの接点にあたる箇所は黒く塗られているので、通電をよくするため紙やすりで削ります。自分はタミヤフィニッシングペーパーを使いました。
通電用の銅板を取り付けるため、モーター収納部分をメンディングテープで絶縁します。念のため銅板が当たる部分は2重に貼り付けてみました。
厚さ0.1mmの銅板から幅約5mm長さ約17mmの長さと、縦約27mm横約15mmの逆L字型に切り出した銅板を上部写真のようにモーター収納部分に取り付けます。
取り付けた部分の上からモーターとの接点以外をメンディングテープで絶縁します。
モーターと銅板との接点にはタミヤ製の接点グリスを塗って通電効率をよくしてみました。台車とダイキャスト部分にも念のため塗ってみました。
この接点グリスは模型店のラジコンコーナーあたりで売っています。
分解した旧動力ユニットDT11を再び組み立てます。
再度組み立てた旧動力ユニットDT11を上から見た写真が上部。ダイキャスト部分と銅板の接点がメンディングテープで絶縁されていることを確認します。
銅板にコードをハンダ付けしてみました。そのコードからKATO製DCC電車形動力車用デコーダーをハンダ付けしてみました。ただし、デコーダとダイキャスト部分の接点にはハンダ付けは行いません。また、絶縁には細心の注意を払います。
ダイキャスト部分と銅板の接点には通電をよくするため通電グリスを塗ります。
そして、デコーダーEM13をメンディングテープで固定します。
通電をよくするため厳重に固定します。
動作確認したところ、難なく動きました。
もし、動かなければ再度分解する必要があるのですが、ハンダづけを最小限にしたおかげで、分解も楽に行えます。
かなりメンテナンスが楽なやり方かと思います。
グリーンマックス製旧動力ユニットDT11にクモハ12のボディをかぶせてみました。
車両はまだ塗装していません。早く塗装しないといけないのですが・・・
Posted Date:1/May/2013